【レポート】リホストから始めるAWSへのサーバー移行 #AWSSummit
こんにちは。サービスグループの武田です。
AWS Summitで公開されたセッションについて視聴しましたのでレポートします。
セッション概要
- スピーカー
- 前田 賢介(アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社)
- 太田 賢志郎(アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社)
- タイトル
- リホストから始めるAWSへのサーバー移行
- AWS-05
「AWS へのサーバー移行を検討しているが何から始めればよいか困っている」 という技術者を対象として、 お客様の移行を簡素化/迅速化するために、 自動的にデータを収集して移行前の評価/移行戦略の意思決定を支援するサービスや、 リホスト移行を支援する AWS Application Migration Service (AWS MGN) について解説します。
セッション動画および資料はこちらのURLで公開されています。
リホストから始める AWS へのサーバー移行(AWS-05)
クラウドへの移行が加速する背景
- レガシーアプリケーションやデータのクラウドへの移行ニーズは高まっている
- ビジネス変革を加速
- 俊敏性を高め素早いイノベーションを起こす
- 運用コストの削減
- クラウドの伸縮性、パフォーマンス、自動化
- セキュリティとコンプライアンスの向上
- クラウドへの移行方法がわからないお客様も多くいる。AWSではツールやサービス、プログラムを用意している
- 目的に特化したAWSおよびパートナー製品
- インセンティブプログラム
- サードパーティーオファリング
- 無料のリソース
- AWSプロフェッショナルサービス
- 認定パートナーサービス
移行前の評価/戦略検討を支援するサービスのご紹介
- 移行は次の3フェーズある
- 評価フェーズ(ASSESS)
- 移行準備フェーズ(MOBILIZE)
- 移行フェーズ(MIGRATE & MODERNIZE)
- 意向を支援するサービスとツール
- Migration Evaluator
- AWS Application Discovery Service
- AWS Control Tower
- AWS Service Catalog
- AWS Migration Hub
- AWS Mainframe Modernization
- AWS Application Migration Service
- VM Import/Export
- App2Container
- Porting Assistant for .Net
- AWS DataSync
- AWS Database Migration Service
- AWS Schema Conversion Tool
- 移行計画の流れ
- 現在のIT利用状況の把握。現状分析
- データの収集と整理
- ワークロード毎の移行戦略(7R)
- リファクタリング
- リプラットフォーム
- リパーチェス
- リホスト
- リロケート
- リテイン
- リタイア
- 現状分析に有効なサービス
- Migration Evaluator
- 移行計画に必要な評価およびビジネスケースの作成
- 日次の既存環境のインベントリやリソース使用状況の把握
- コスト試算やコスト削減シナリオの作成
- AWS Migration Hub
- サーバーの移行を加速/簡素化する機能を提供
- オンプレミスから自動的に情報収集し分析
- サーバー一覧の作成やネットワーク依存関係の可視化、最適なEC2インスタンスタイプの提案
- AWS Migration Hub Strategy Recommendations
- エージェントレスコレクタをデプロイし、自動分析、推奨する移行戦略の提案とアンチパターンの分析
- ソースコード分析(JavaとC#のみ)
- Migration Evaluator
AWS Application Migration Serviceのご紹介とデモ
- AWS Application Migration Service(AWS MGN)
- AWSへのリホストに特化したサーバー移行サービス
- 様々な移行元OSをサポート
- 1台につき90日間無料で利用可能
- Agent/Agentlessがあり物理環境、仮想環境に対応
- 推奨はAgent版
- AWS MGN Agent
- AWSアカウントにReplication Agent用のIAMユーザーを作成
- 移行対象のサーバーにReplication Agentをインストール
- Agentが起動されるとデータは常に非同期に転送
- ステージング領域にレプリケーションサーバーが作成され、データがEBSにレプリケーションされる
- ステージングEBSからスナップショットが作成され、コンバーターインスタンスで変換後、ターゲットEC2インスタンスにアタッチ
デモについては動画をご視聴ください。
AWS MGNまとめ
- サーバー移行を簡素化、迅速化、自動化
- 継続的なレプリケーションとダウンタイムの最小化
- 1台につき90日間無料で利用可能
まとめ
移行戦略(7R)をワークロード毎に検討することが重要。リホストはリファクタリング等と比較すると、50%程度のコストでクラウドへの移行が可能。クラウドのメリットを100%享受するためにはこれで終わりではなく、その先モダナイゼーションを目指してほしい。また移行先となるAWSのセキュリティやコンプライアンスなども考慮が必要。そのためにトレーニングメニューやプロフェッショナルサービス、パートナーも活用してほしい。
感想
新しいサービスを作ろうとした場合、初めからクラウドを前提に進めますが、既存のシステムはそうもいきません。オンプレからの移行というと、リフト&シフトという言葉をよく聞いていた気がするのですが、7Rと移行戦略がまとめられており勉強になりました(リフト&シフトはリホストと同義と思われます)。移行をする際にはAWSが提供している各種サービスをうまく使っていきましょう。